2011年11月24日

宮城県山元町での活動

11月3日から6日まで、宮城県山元町でボランティア活動をさせていただきました。
活動自体は4日と5日の2日間でした。
今回参加された方々の年齢層としては、高齢の男性が半分以上ととても高かったです。
 
初めに集合場所に着いたとき、あまりの年齢層の高さにびっくりして戸惑ってしまいました。
しかし、皆さんとてもボランティア慣れされていて、元気で明るい方々ばかりでした。
中には、毎年何らかのボランティアをされていて、今年に入ってからは10回以上も現地で活動しているという、アクティブな男性もおられました。
 
活動1日目は、地元のイチゴ農家さんの畑で震災後に生えた草を引く作業を、2日目は側溝の泥かきの作業をしました。
1日約5~6時間の活動で、1人だと気が遠くなるような作業も40人全員で力を合わせると、気持ちの面で楽になったし、やる気も増しました。
 
この山元町は、まだまだ人手不足で9月に入るまで立入禁止区域だったため、支援の手が届きにくいようです。
11月現在の山元町の様子です。
これらの写真からわかるように、草がたくさん生えていて、ほんの8ヶ月前まで人が生活していたとは想像しがたいといった状況です。
 
私は以前石巻に行きましたが、そちらとの大きな違いは、人がいないというところです。
この写真が撮られた場所は、現在も住むことが禁止されています。
元々そこに住んでいた方々は、今は仮設住宅で生活されています。
そのため、活動中は住民の方々に出会うことはありませんでした。
町は静まり返っていました。

  
 
でも、活動を終えて山元町のボランティアセンターでスタッフの方が
山元町は絶対に生まれ変わります。もう一度、元気になった山元町に来てください。
とおっしゃいました。
 
山元町はまだまだ大変な状態が続いているし、報道されていないような厳しい現実もあります。
しかし、私は山元町が元の状態に戻ることを信じているし、そのために何らかの形で支援し続けたいです。
関西からできることはもちろん、時間が許せば現地にもぜひ足を運びたいと思います。
 
余談ですが、私は前回ワカモノヂカラから活動しに行かせてもらいました。
今回はボランタリープラザさんの募集で行かせていただいたのですが、ホテルが豪華でまるで観光に来たかのような感覚でした。
部屋からの景色です。
正直、こんな豪華でいいのかと戸惑いましたが、こうしてお金を使うのも私ができる支援のひとつかもしれないと、新たに学ぶことができたような気がします。
 
また、活動中は年齢層が高いためか、「頑張りすぎないようにというのが合い言葉のようになっていました。
これは、ボランティア自体にも同じことが言えるかもしれないと思いました
ボランティアだからといって気負ったり、変に意識したりする必要はないんだと改めて考えさせられました。
活動をしてみて初めて気づかされましたが、こういった活動は電車でお年寄りに席を譲ることや、落ちているゴミを拾うことなどと、何ら変わりがないような気がしました。
きれいごとかもしれませんが、私はそんな心をこれからも持ち続けていきたいです。


レポート:阪口英里香(ぐっちゃん)




  

Posted by ワカモノヂカラプロジェクト at 10:59Comments(0)活動報告